特徴 |
- 1.攻撃性は,怒り・敵意・攻撃行動によって構成される複合的な症候群という形で表出されると考えられてきました.
- 2.BussとPerryは攻撃性を多面的に測定するために,29項目からなるAggression Questionnaireを開発しました.
- 3.BAQは,Aggression QuestionnaireにBuss-Durkeeの敵意インベントリーの項目を加えた45項目から,因子分析結果に基づき選抜した24項目の尺度で,2項目は無関項目です.
- 4.短気,敵意,身体的攻撃,言語的攻撃の4つの下位尺度で構成されています.
- 5.信頼性・妥当性について確認されています.
- 6.大学生では,下位尺度『短気』以外の全尺度で,女子より男子の方が平均得点が有意に高かったという結果が得られています。
- BAQ は,攻撃性を比較的簡易に測定できる質問紙が当時日本に見当たらなかったこともあり,攻撃性に関心を寄せる研究者はもちろんのこと,鑑別所等の矯正施設で働く研究者や,いじめ問題等の教育現場における攻撃性の問題に取り組む教育関係者など,多くの人びとから関心をお寄せいただき,実際に使っていただきました。(中略)心理学の分野はもとより,教育,医療,矯正,労働といった臨床あるいは実践の場においてBAQ が広くかつ正しく使用され,攻撃性に関する研究の発展とさまざまな臨床の場における問題解決に寄与することができるのであるならば,開発者としてこれほどうれしいことはありません。
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