特徴 |
- 「先生の言うことが聞けない子・独りよがりの子・人の気持ちが解らない子」と思われて、仲間はずれにされたり、虐められたりする子の原因を知り、指導するための画期的な検査です。
- 人が社会生活をする時、相手の感情を理解したり、他人の立場になって考えたり、情報を推察する能力は大切です。これを「心の理論(Theory of Mind)」と言います。
- 幼い子は、人の気持ちや動きを相手の立場で理解できず、自分の知っていることを中心にして行動しますが、成長するに従って他人の立場や気持ちが理解できるようになります。
- もし「心の理論」の発達が遅れていると、先生の意図が理解できずに行動したり、自分勝手なことをして、お友だちとトラブルを起こして仲間はずれにされたりします。
- 人見知りの強い子、分離不安などでパニックを起こす子、言語指示理解ができない子、自分勝手な子の中には「心の理論」が未発達なケースもあります。
- 発達に個人差が大きい幼児の場合、親や保育者の目に「身体発達」「ことばの遅れ」に向けられて、目に見えにくい「心の理論」の発達への関心は低めです。
- 日常生活で手の掛かる子の場合、早い段階でその原因を理解して、対応した指導をすることが大切です。
- 幼児の場合、急に発達することがあるので、発達状態を知ることが大切です。そのため、記録用紙は3回記録できるようにしました。
|